昨年の晩秋より、宿泊業として受け入れが始まった。
これまで、リトリートとしての受け入れはしてきたものの、宿泊業としての
一面も稼働しだすとなると、やはりお越しいただく方には梅茶翁ならではの
「居」を存分に味わっていただきたいと言う気持ちが高まっては、
私たちがこれまでこだわってきてた、寝具などもせっかくならばと
客間にも全て揃えてみた。
シーツだけはなく、敷き布団、掛け布団なども全て。
あえて、それらをお伝えすることなくお過ごしいただいてきた中で
お泊まりいただく翌朝にご質問いただく事がほとんどなのが
「どんな寝具なんですか?」「この掛け布団とても気持ちいいですね」「初めての体感です」「夜中に目が覚めるのに、朝までぐっすり」などと言った
言葉でした。
そんな言葉を聞くたびに、同じくこちらまでその心地よさが伝わってきて、心から嗚呼よかった、、、!
と嬉しくなります。
起きている時間は顕在意識の中で動くのもあり、体験の実感はダイレクトに記憶されています。
けれど、寝ている時間と言うのは、体を重力に任せて、意識も潜在意識への比重が大きくなり
頭の中も、体も休めて行くには持ってこいの大切な時間。
その時間を、体感する感覚は、頭ではなく身体でまた一番「素直」な状態で過ごせるのもあって、
なかなか疲れが取れなく無理をしていた諸々が解けていくことができます。
旅に出かけていると言う「非日常」と辿り着いたそこでの「日常」が交差する、暮らしに溶け込むひととき。
心地よい時間の中から再び湧き上がってくる感覚をお土産に、よき1日をはじめて行っていただけたら
本望に思います。